<strong>第26回国際エイズ会議（AIDS2026）の開催都市はリオデジャネイロ IASニュースリリース</strong>
（解説）国際エイズ学会（IAS）が次の国際エイズ会議（AIDS2026）をブラジルのリオデジャネイロで2026年7月26～31日に開催することを発表しました。ブラジルは昨年7月に就任したベアトリス・グリンステインIAS理事長の出身国です。AIDS2026国際共同議長でもあるグリンステイン理事長は「私たちは今、重大な局面を迎えています。地政学上の大きな変化と資金をめぐる不確実性が、数十年にわたる対策の成果を脅かそうとしているのです」と述べています。
直接の言及は避けていますが、地政学上の大きな変化と資金をめぐる不確実性の大きな要因が米国のトランプ政権の施政であることは想像に難くありません。AIDS2026が米上下院議員の中間選挙の3カ月余り前に開かれることも、科学者の意図とは別に、会議の政治的位置として注目しないわけにはいきません。
以下、IASの6月3日付ニュースリリースの日本語仮訳です（開催日は2025年9月1日付けで更新）。
第26回国際エイズ会議（AIDS2026）の開催都市はリオデジャネイロ IASニュースリリース
2025年6月3日（スイス・ジュネーブ） IAS｛国際エイズ学会）は本日、第26回国際エイズ会議（AIDS2026）を2026年7月26～31日にブラジルのリオデジャネイロで開催すると発表しました。ヴァーチャル参加も可能です。この会議には7000～1万人が参加する見通しです。
AIDS2026国際共同議長でもあるベアトリス・グリンステインIAS理事長は「私たちは今、重大な局面を迎えています。地政学上の大きな変化と資金をめぐる不確実性が、数十年にわたる対策の成果を脅かそうとしているのです」と述べています。「HIVとエイズの流行に対する世界目標達成の締め切り年である2030年を4年後に控え、HIV対策が危機に追い込まれる中でAIDS2026は開かれます。十分な資金の確保とエビデンスに基づく強靭なHIV対策の実現に向けて、これまでのやり方を見直し、再建に立ち上がる必要があるのです」
「私たちは大きな成果を上げてきました。それでもいまは、その成果に満足することはできません。HIVの予防、治療、ケアへのアクセスをまもるために、コミュニティ主導の解決策の普及を急ぎ、工夫と強化を続けなければならないのです。HIV陽性者、HIVの影響を受けている人たち、HIV対策に取り組む人たちをつなぐ世界最大の会議として、AIDS2026には、これまでの成果を守り、力を合わせて前に進む道を示す重要な役割があります」
ブラジルは長年にわたって、科学的成果に基づき、人権を尊重したHIV対策に取り組んできました。1990年代後半には、低・中所得国として初めて、高活性抗レトロウイルス療法（HAART）をHIV陽性者が無償で受けられるようにしています。HIV予防に関し、長期作用型注射剤カボテグラビルとレナカパビルの高い有効性を実証したHPTN 083試験やPURPOSE 2試験、そしてモザイコワクチン試験など重要なHIV研究にも参加してきました。また、ImPrEP、ImPrEP-CAB LA、ImPrEP LENといった大規模なPrEP実施研究の調整役も果たしています。
「ブラジルはHIV対策に大きな成果を上げてきました。とりわけ予防分野の成果は目覚ましいものです」と、ブラジル保健省HIV/エイズ・結核・ウイルス性肝炎・性感染症局長であるドラウリオ・バレイラAIDS2026地元共同議長は語っています。「すべての人に治療を提供する政策を私たちは2013年に採用し、2018年にはHIV曝露前予防を導入しました。その結果、エイズ関連の死者数は2010年当時に比べ18%減少しています。ブラジルの統合保健システムは、資金の危機的事態を緩和しており、AIDS2026で世界のHIV対策を再考するには理想的な場です」
UNAIDSのデータによると、ラテンアメリカ諸国における成果は国や人口層によって大きく異なっています。エイズ関連の死者数は2010年当時と比べ28%減少しているのですが、一部の国では女性の死亡が増えています。2023年のHIV新規感染者数は2010年当時と比べ9%の増加となりました。男性とセックスをする男性では20%、セックスワーカーでは42%、トランスジェンダー女性では19%、新規感染が増加しています。
「ラテンアメリカでエイズ2026を開催することは、最も顧みられることのなかった集団に目を向ける機会となります」と、IASの理事でチリ大学准教授のクラウディア・コルテスAIDS2026地域共同議長は語っています。「移民や難民、先住民コミュニティがその中には含まれます。ラテンアメリカには約500の民族が存在するのです。また、エイズの影響が男性に大きく、女性への影響は目立たず認知もされていない地域における女性の状況にも光を当てる必要があります」
AIDS2026には、研究や対策を主導する科学者、政策立案者、草の根のアクティビスト、そしてHIV陽性者、HIV関連の業務に携わる人、HIVの影響を受けている人たちが集まる機会です。幅広い人たちが参加できるよう、IASは包括的な奨学金プログラム、および若年層や低所得国からの参加者を対象に登録料の大幅な割引を通じた支援を行います。また、会議開催から2か月後には、主要セッションのすべてを無料でオンラインアクセスできるようにします。
AIDS 2026への登録は2025年11月開始。詳細は www.aids2026.org をご覧ください。
国際エイズ学会とは
IAS（国際エイズ学会）は、HIVが公衆衛生上およびと個人の幸福にとっての脅威とならない世界を目指し、会議、教育、提言活動を行っています。HIVとエイズの出現以来、その影響に懸念を抱く科学者たちは、世界の様々な分野の専門家を集め、協調的なHIV対策を推進するためにIASを設立しました。IASとその会員は今日、科学者、政策立案者、アクティビストを結集し、科学的対応を進めるとともに、世界の連帯を築き、HIV陽性者およびHIVの影響を受けているすべての人の人間としての尊厳を高めることを目指しています。IASはまた、世界で最も権威あるHIV分野の3つの国際会議として、国際エイズ会議、IAS HIV科学会議、HIV予防研究会議を主催しています。
国際エイズ会議とは
国際エイズ会議は、HIV対策推進のための最高の世界的プラットフォームです。HIVとエイズに関する世界最大規模の会議であり、科学、政策、アドボカシー（提言活動）が交差するユニークな場として、研究者、政策立案者、医療専門家、HIV陽性者、資金提供者、メディア、そしてコミュニティが結集しています。1985年の第1回会議以来、HIVおよび関連感染症に対し、エビデンスに基づく対策を確実に遂行するための政策とプログラムの強化に貢献してきました。26回目となるAIDS2026は、2026年7月25日から30日まで、ブラジルのリオデジャネイロで対面およびオンライン形式によって開催され、7000人から1万人の参加が見込まれています。
IAS announces Rio de Janeiro as host city for AIDS 2026
3 June 2025 (Geneva, Switzerland) – IAS – the International AIDS Society – announced today that AIDS 2026, the 26th International AIDS Conference, will take place in Rio de Janeiro, Brazil, and virtually from 26 to 31 July 2026. Between 7,000 and 10,000 people are expected to attend.
“We are at a critical turning point in the HIV response as shifting geopolitical dynamics and funding uncertainties threaten decades of progress,” IAS President and AIDS 2026 International Co-Chair Beatriz Grinsztejn said. “With AIDS 2026 just four years before the 2030 deadline for global targets, the HIV response hangs in the balance. An evidence-based, resilient, fully funded HIV response requires us to rethink, rebuild and rise.
“We have made significant strides, but the HIV response must urgently adapt, innovate and reinforce community-driven solutions to maintain access to prevention, treatment and care. As the world’s largest conference uniting people living with, affected by and working on HIV, AIDS 2026 will be pivotal in protecting the progress we have made and charting a path forward, together.”
Brazil has long been committed to a science-driven, human rights-based approach to HIV, and was the first low- or middle-income country to provide free access to highly active antiretroviral therapy to people living with HIV in the late 1990s. It has participated in important HIV studies, including HPTN 083 and PURPOSE 2, which demonstrated high efficacy of long-acting injectables cabotegravir and lenacapavir for HIV prevention, and the Mosaico vaccine trial. It also coordinates large PrEP implementation studies, such as ImPrEP, ImPrEP-CAB LA and ImPrEP LEN.
“Brazil has made remarkable progress in its HIV response, particularly in the field of prevention,” AIDS 2026 Local Co-Chair Draurio Barreira, the Director of the Department of HIV/AIDS, Tuberculosis, Viral Hepatitis and Sexually Transmitted Infections at Brazil’s Ministry of Health, said. “We adopted the Treat All policy in 2013 and rolled out HIV pre-exposure prophylaxis in 2018, which has resulted in AIDS-related deaths falling by 18% since 2010. Our Unified Health System has cushioned the broader impact of the funding crisis, making Brazil an ideal setting to rethink the global HIV response at AIDS 2026.”
UNAIDS data show uneven progress in Latin America. The number of AIDS-related deaths has fallen by 28% since 2010 – but increased among women in several countries. HIV acquisitions increased by 9% between 2010 and 2023 – and by 20% among men who have sex with men, 42% among sex workers and 19% among trans women.
“Hosting AIDS 2026 in Latin America gives us the chance to bring attention to the most neglected groups,” Regional Co-Chair Claudia Cortes, an IAS Governing Council member and Associate Professor at the University of Chile, said. “These include migrant and refugee populations, as well as Indigenous communities – Latin America is home to some 500 ethnic groups. We will also highlight the situation of women in a region where the epidemic predominantly affects men and where many affected women remain invisible and unacknowledged.”
AIDS 2026 will bring together leading scientists, policy makers, grassroots activists and people living with, working in and affected by HIV. To ensure broad access, the IAS will support participation through a comprehensive scholarship programme and significantly discounted registration rates for young people and delegates from lower-income countries. It will also provide free online access to all major sessions two months after the conference.
Registration for AIDS 2026 will open in November 2025. For more information about AIDS 2026, visit www.aids2026.org.
About the International AIDS Society
IAS – the International AIDS Society – convenes, educates and advocates for a world in which HIV no longer presents a threat to public health and individual well-being. After the emergence of HIV and AIDS, concerned scientists created the IAS to bring together experts from across the world and disciplines to promote a concerted HIV response. Today, the IAS and its members unite scientists, policy makers and activists to galvanize the scientific response, build global solidarity and enhance human dignity for all those living with and affected by HIV. The IAS also hosts the world’s most prestigious HIV conferences: the International AIDS Conference, the IAS Conference on HIV Science and the HIV Research for Prevention Conference.
About the International AIDS Conference
The International AIDS Conference is the premier global platform to advance the HIV response. As the world’s largest conference on HIV and AIDS, it sits uniquely at the intersection of science, policy and advocacy, bringing together researchers, policy makers, healthcare professionals, people living with HIV, funders, media and communities. Since its start in 1985, the conference has served to strengthen policies and programmes that ensure an evidence-based response to HIV and related epidemics. AIDS 2026, the 26th International AIDS Conference, will take place in Rio de Janeiro, Brazil, and virtually on 25-30 July 2026. Between 7,000 and 10,000 people are expected to attend.
直接の言及は避けていますが、地政学上の大きな変化と資金をめぐる不確実性の大きな要因が米国のトランプ政権の施政であることは想像に難くありません。AIDS2026が米上下院議員の中間選挙の3カ月余り前に開かれることも、科学者の意図とは別に、会議の政治的位置として注目しないわけにはいきません。
以下、IASの6月3日付ニュースリリースの日本語仮訳です（開催日は2025年9月1日付けで更新）。
第26回国際エイズ会議（AIDS2026）の開催都市はリオデジャネイロ IASニュースリリース
2025年6月3日（スイス・ジュネーブ） IAS｛国際エイズ学会）は本日、第26回国際エイズ会議（AIDS2026）を2026年7月26～31日にブラジルのリオデジャネイロで開催すると発表しました。ヴァーチャル参加も可能です。この会議には7000～1万人が参加する見通しです。
AIDS2026国際共同議長でもあるベアトリス・グリンステインIAS理事長は「私たちは今、重大な局面を迎えています。地政学上の大きな変化と資金をめぐる不確実性が、数十年にわたる対策の成果を脅かそうとしているのです」と述べています。「HIVとエイズの流行に対する世界目標達成の締め切り年である2030年を4年後に控え、HIV対策が危機に追い込まれる中でAIDS2026は開かれます。十分な資金の確保とエビデンスに基づく強靭なHIV対策の実現に向けて、これまでのやり方を見直し、再建に立ち上がる必要があるのです」
「私たちは大きな成果を上げてきました。それでもいまは、その成果に満足することはできません。HIVの予防、治療、ケアへのアクセスをまもるために、コミュニティ主導の解決策の普及を急ぎ、工夫と強化を続けなければならないのです。HIV陽性者、HIVの影響を受けている人たち、HIV対策に取り組む人たちをつなぐ世界最大の会議として、AIDS2026には、これまでの成果を守り、力を合わせて前に進む道を示す重要な役割があります」
ブラジルは長年にわたって、科学的成果に基づき、人権を尊重したHIV対策に取り組んできました。1990年代後半には、低・中所得国として初めて、高活性抗レトロウイルス療法（HAART）をHIV陽性者が無償で受けられるようにしています。HIV予防に関し、長期作用型注射剤カボテグラビルとレナカパビルの高い有効性を実証したHPTN 083試験やPURPOSE 2試験、そしてモザイコワクチン試験など重要なHIV研究にも参加してきました。また、ImPrEP、ImPrEP-CAB LA、ImPrEP LENといった大規模なPrEP実施研究の調整役も果たしています。
「ブラジルはHIV対策に大きな成果を上げてきました。とりわけ予防分野の成果は目覚ましいものです」と、ブラジル保健省HIV/エイズ・結核・ウイルス性肝炎・性感染症局長であるドラウリオ・バレイラAIDS2026地元共同議長は語っています。「すべての人に治療を提供する政策を私たちは2013年に採用し、2018年にはHIV曝露前予防を導入しました。その結果、エイズ関連の死者数は2010年当時に比べ18%減少しています。ブラジルの統合保健システムは、資金の危機的事態を緩和しており、AIDS2026で世界のHIV対策を再考するには理想的な場です」
UNAIDSのデータによると、ラテンアメリカ諸国における成果は国や人口層によって大きく異なっています。エイズ関連の死者数は2010年当時と比べ28%減少しているのですが、一部の国では女性の死亡が増えています。2023年のHIV新規感染者数は2010年当時と比べ9%の増加となりました。男性とセックスをする男性では20%、セックスワーカーでは42%、トランスジェンダー女性では19%、新規感染が増加しています。
「ラテンアメリカでエイズ2026を開催することは、最も顧みられることのなかった集団に目を向ける機会となります」と、IASの理事でチリ大学准教授のクラウディア・コルテスAIDS2026地域共同議長は語っています。「移民や難民、先住民コミュニティがその中には含まれます。ラテンアメリカには約500の民族が存在するのです。また、エイズの影響が男性に大きく、女性への影響は目立たず認知もされていない地域における女性の状況にも光を当てる必要があります」
AIDS2026には、研究や対策を主導する科学者、政策立案者、草の根のアクティビスト、そしてHIV陽性者、HIV関連の業務に携わる人、HIVの影響を受けている人たちが集まる機会です。幅広い人たちが参加できるよう、IASは包括的な奨学金プログラム、および若年層や低所得国からの参加者を対象に登録料の大幅な割引を通じた支援を行います。また、会議開催から2か月後には、主要セッションのすべてを無料でオンラインアクセスできるようにします。
AIDS 2026への登録は2025年11月開始。詳細は www.aids2026.org をご覧ください。
国際エイズ学会とは
IAS（国際エイズ学会）は、HIVが公衆衛生上およびと個人の幸福にとっての脅威とならない世界を目指し、会議、教育、提言活動を行っています。HIVとエイズの出現以来、その影響に懸念を抱く科学者たちは、世界の様々な分野の専門家を集め、協調的なHIV対策を推進するためにIASを設立しました。IASとその会員は今日、科学者、政策立案者、アクティビストを結集し、科学的対応を進めるとともに、世界の連帯を築き、HIV陽性者およびHIVの影響を受けているすべての人の人間としての尊厳を高めることを目指しています。IASはまた、世界で最も権威あるHIV分野の3つの国際会議として、国際エイズ会議、IAS HIV科学会議、HIV予防研究会議を主催しています。
国際エイズ会議とは
国際エイズ会議は、HIV対策推進のための最高の世界的プラットフォームです。HIVとエイズに関する世界最大規模の会議であり、科学、政策、アドボカシー（提言活動）が交差するユニークな場として、研究者、政策立案者、医療専門家、HIV陽性者、資金提供者、メディア、そしてコミュニティが結集しています。1985年の第1回会議以来、HIVおよび関連感染症に対し、エビデンスに基づく対策を確実に遂行するための政策とプログラムの強化に貢献してきました。26回目となるAIDS2026は、2026年7月25日から30日まで、ブラジルのリオデジャネイロで対面およびオンライン形式によって開催され、7000人から1万人の参加が見込まれています。
IAS announces Rio de Janeiro as host city for AIDS 2026
3 June 2025 (Geneva, Switzerland) – IAS – the International AIDS Society – announced today that AIDS 2026, the 26th International AIDS Conference, will take place in Rio de Janeiro, Brazil, and virtually from 26 to 31 July 2026. Between 7,000 and 10,000 people are expected to attend.
“We are at a critical turning point in the HIV response as shifting geopolitical dynamics and funding uncertainties threaten decades of progress,” IAS President and AIDS 2026 International Co-Chair Beatriz Grinsztejn said. “With AIDS 2026 just four years before the 2030 deadline for global targets, the HIV response hangs in the balance. An evidence-based, resilient, fully funded HIV response requires us to rethink, rebuild and rise.
“We have made significant strides, but the HIV response must urgently adapt, innovate and reinforce community-driven solutions to maintain access to prevention, treatment and care. As the world’s largest conference uniting people living with, affected by and working on HIV, AIDS 2026 will be pivotal in protecting the progress we have made and charting a path forward, together.”
Brazil has long been committed to a science-driven, human rights-based approach to HIV, and was the first low- or middle-income country to provide free access to highly active antiretroviral therapy to people living with HIV in the late 1990s. It has participated in important HIV studies, including HPTN 083 and PURPOSE 2, which demonstrated high efficacy of long-acting injectables cabotegravir and lenacapavir for HIV prevention, and the Mosaico vaccine trial. It also coordinates large PrEP implementation studies, such as ImPrEP, ImPrEP-CAB LA and ImPrEP LEN.
“Brazil has made remarkable progress in its HIV response, particularly in the field of prevention,” AIDS 2026 Local Co-Chair Draurio Barreira, the Director of the Department of HIV/AIDS, Tuberculosis, Viral Hepatitis and Sexually Transmitted Infections at Brazil’s Ministry of Health, said. “We adopted the Treat All policy in 2013 and rolled out HIV pre-exposure prophylaxis in 2018, which has resulted in AIDS-related deaths falling by 18% since 2010. Our Unified Health System has cushioned the broader impact of the funding crisis, making Brazil an ideal setting to rethink the global HIV response at AIDS 2026.”
UNAIDS data show uneven progress in Latin America. The number of AIDS-related deaths has fallen by 28% since 2010 – but increased among women in several countries. HIV acquisitions increased by 9% between 2010 and 2023 – and by 20% among men who have sex with men, 42% among sex workers and 19% among trans women.
“Hosting AIDS 2026 in Latin America gives us the chance to bring attention to the most neglected groups,” Regional Co-Chair Claudia Cortes, an IAS Governing Council member and Associate Professor at the University of Chile, said. “These include migrant and refugee populations, as well as Indigenous communities – Latin America is home to some 500 ethnic groups. We will also highlight the situation of women in a region where the epidemic predominantly affects men and where many affected women remain invisible and unacknowledged.”
AIDS 2026 will bring together leading scientists, policy makers, grassroots activists and people living with, working in and affected by HIV. To ensure broad access, the IAS will support participation through a comprehensive scholarship programme and significantly discounted registration rates for young people and delegates from lower-income countries. It will also provide free online access to all major sessions two months after the conference.
Registration for AIDS 2026 will open in November 2025. For more information about AIDS 2026, visit www.aids2026.org.
About the International AIDS Society
IAS – the International AIDS Society – convenes, educates and advocates for a world in which HIV no longer presents a threat to public health and individual well-being. After the emergence of HIV and AIDS, concerned scientists created the IAS to bring together experts from across the world and disciplines to promote a concerted HIV response. Today, the IAS and its members unite scientists, policy makers and activists to galvanize the scientific response, build global solidarity and enhance human dignity for all those living with and affected by HIV. The IAS also hosts the world’s most prestigious HIV conferences: the International AIDS Conference, the IAS Conference on HIV Science and the HIV Research for Prevention Conference.
About the International AIDS Conference
The International AIDS Conference is the premier global platform to advance the HIV response. As the world’s largest conference on HIV and AIDS, it sits uniquely at the intersection of science, policy and advocacy, bringing together researchers, policy makers, healthcare professionals, people living with HIV, funders, media and communities. Since its start in 1985, the conference has served to strengthen policies and programmes that ensure an evidence-based response to HIV and related epidemics. AIDS 2026, the 26th International AIDS Conference, will take place in Rio de Janeiro, Brazil, and virtually on 25-30 July 2026. Between 7,000 and 10,000 people are expected to attend.
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