TOP-HAT News 第189号(2024年5月)
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TOP-HAT News(トップ・ハット・ニュース)
第189号(2024年5月)
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TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発マガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
なお、東京都発行のメルマガ「東京都エイズ通信」にもTOP-HAT Newsのコンテンツが掲載されています。購読登録手続きは http://www.mag2.com/m/0001002629.html で。
エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部
◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆
1 はじめに アップデート・ポジティブ
2 100枚を超える写真から
3 HIV検査普及週間(6月1~7日)
4 #PutPeopleFirst 第25回国際エイズ会議が参加型キャンペーン
◇◆◇◆◇◆
1 はじめに アップデート・ポジティブ
東京レインボープライド2024のパレードは例年より少し早く、4月21日(日)に行われました。スタート地点となった代々木公園のイベント会場も、渋谷・青山・原宿というパレードのコースも大変な人の波。大型連休の人出を避けたのは賢明な選択でした。
パレード終了後の21日午後7時半に出された主催者発表の【イベントレポート】は次のように報告しています。
「“性”と“生”の多様性」を祝福する祭典 「東京レインボープライド2024」開催。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000075635.html
『プライドパレードには過去最高の15,000人60梯団24フロートが日本のプライドパレード30周年と「変わるまで、あきらめない。」をテーマに渋谷を大行進。イベントの延べ動員数も約270,000人で過去最高となった』
イベントの開催予定は19日~21日の3日間でした。ただし、強風のため初日(4月19日)は中止になっています。
準備を重ねてきた皆さんには残念な決定だったに違いありません。それでもリスク回避を優先させ、結果として、残る2日間で過去最高の延べ動員数を記録しました。風が変わるまで自重はしたものの、決してあきらめなかった。好判断というべきでしょう。
最終日のパレードは30周年の節目であり、30年前の創設者・南定四郎さんも沖縄から駆け付け、ピンクの上着に粋なハット姿で先頭を歩きました。エイズ対策でも数々の先駆的事業を生み出してきたレジェンド中のレジェンドです。【イベントレポート】のトップ写真にも元気に歩く姿が写っているので、ぜひご覧ください。
パレードには60梯団1万5000人が参加しました。その中で、#UPDATE HIV のフロートに先導された梯団は13番目に登場しています。昨年に続く参加です。フロートに続く隊列の先頭には、これも昨年に続き、HIV陽性の人たちが、WE ARE POSITIVEのバナーを掲げて歩きました。自ら誇りを持ってPOSITIVEであることを示す。HIV陽性者への支援とHIV/エイズ対策への理解を妨げる最大の障壁は、社会に根強く残るスティグマと差別の存在にある。このことは国際的にも国内でも、これまで繰り返し指摘されてきました。
その障壁を打ち破る最大の力が、HIV陽性者によって担われてきたこともまた、繰り返し指摘されています。2年続けて陽性者自身がWE ARE POSITIVEのバナーを掲げて歩いたことの意味は大いに称えなければなりません。
2 100枚を超える写真から
改めて指摘する必要はないのかもしれませんが、この社会の中で私たちはいま、数々の困難に取り巻かれています。そうした現実の中で、HIV検査の結果如何に関わらず、ポジティブであることの大切さは、再認識しておきたい。WE ARE POSITIVEのバナーにはたぶん、そうしたメッセージも含まれています。
HIV陽性であっても、なくても、パレードをともに歩いた人、そしてパレードに参加できなかった多くの人にとって、想像力さえあれば経験の共有は可能です。コミュニティセンターaktaの公式サイトにはパレード終了後、さっそく【#updateHIVフロート、4/21当日の様子、写真】というページが開設されました。
https://akta.jp/information/5696/
フロートの組み立て作業や関係団体のブースの様子から始まり、パレードの中で見られた様々な表情、終了後の集合写真など、優に100枚を超える写真が掲載されています。圧巻です。こちらもぜひご覧ください。
3 HIV検査普及週間(6月1~7日)
6月第1週のHIV検査普及週間は、HIV感染症の予防と早期発見、早期治療を呼びかける目的で2006年に創設されました。厚労省と公益財団法人エイズ予防財団が主唱し、全国の自治体などで、それぞれ工夫を凝らしたキャンペーンが実施されています。東京都の場合、普及週間を含む6月全体を「東京都HIV検査・相談月間」として啓発活動を行っています。
HIV検査普及週間の2024年度実施要綱はAPI-Net(エイズ予防情報ネット)の特設ページに掲載されています。
https://api-net.jfap.or.jp/edification/week/tokusetsu2024.html
4 #PutPeopleFirst 第25回国際エイズ会議が参加型キャンペーン
7月にドイツのミュンヘンで開かれる第25回国際エイズ会議(AIDS2024)に向けて、会議の組織委員会がSNSによる公式キャンペーン#PutPeopleFirstを展開しています。会議のメインテーマ「Put People First((人々を第一に考えよう!))」の趣旨を広く知ってもらうことを目指す国際的な参加型社会キャンペーンです。
https://www.iasociety.org/conferences/aids2024/take-part/put-people-first-campaign
キャンペーンサイトは英文ですが、ハッシュタグを使えば日本語によるメッセージの発信も可能です。キャンペーンの趣旨説明(要約)はCommunity Action on AIDS(コミュニティアクション)のFeatures欄に日本語仮訳で紹介されているので、参考にしてください。
http://www.ca-aids.jp/features/332_putpeoplefirst.html
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第189号(2024年5月)
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TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発マガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。
なお、東京都発行のメルマガ「東京都エイズ通信」にもTOP-HAT Newsのコンテンツが掲載されています。購読登録手続きは http://www.mag2.com/m/0001002629.html で。
エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部
◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆
1 はじめに アップデート・ポジティブ
2 100枚を超える写真から
3 HIV検査普及週間(6月1~7日)
4 #PutPeopleFirst 第25回国際エイズ会議が参加型キャンペーン
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1 はじめに アップデート・ポジティブ
東京レインボープライド2024のパレードは例年より少し早く、4月21日(日)に行われました。スタート地点となった代々木公園のイベント会場も、渋谷・青山・原宿というパレードのコースも大変な人の波。大型連休の人出を避けたのは賢明な選択でした。
パレード終了後の21日午後7時半に出された主催者発表の【イベントレポート】は次のように報告しています。
「“性”と“生”の多様性」を祝福する祭典 「東京レインボープライド2024」開催。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000075635.html
『プライドパレードには過去最高の15,000人60梯団24フロートが日本のプライドパレード30周年と「変わるまで、あきらめない。」をテーマに渋谷を大行進。イベントの延べ動員数も約270,000人で過去最高となった』
イベントの開催予定は19日~21日の3日間でした。ただし、強風のため初日(4月19日)は中止になっています。
準備を重ねてきた皆さんには残念な決定だったに違いありません。それでもリスク回避を優先させ、結果として、残る2日間で過去最高の延べ動員数を記録しました。風が変わるまで自重はしたものの、決してあきらめなかった。好判断というべきでしょう。
最終日のパレードは30周年の節目であり、30年前の創設者・南定四郎さんも沖縄から駆け付け、ピンクの上着に粋なハット姿で先頭を歩きました。エイズ対策でも数々の先駆的事業を生み出してきたレジェンド中のレジェンドです。【イベントレポート】のトップ写真にも元気に歩く姿が写っているので、ぜひご覧ください。
パレードには60梯団1万5000人が参加しました。その中で、#UPDATE HIV のフロートに先導された梯団は13番目に登場しています。昨年に続く参加です。フロートに続く隊列の先頭には、これも昨年に続き、HIV陽性の人たちが、WE ARE POSITIVEのバナーを掲げて歩きました。自ら誇りを持ってPOSITIVEであることを示す。HIV陽性者への支援とHIV/エイズ対策への理解を妨げる最大の障壁は、社会に根強く残るスティグマと差別の存在にある。このことは国際的にも国内でも、これまで繰り返し指摘されてきました。
その障壁を打ち破る最大の力が、HIV陽性者によって担われてきたこともまた、繰り返し指摘されています。2年続けて陽性者自身がWE ARE POSITIVEのバナーを掲げて歩いたことの意味は大いに称えなければなりません。
2 100枚を超える写真から
改めて指摘する必要はないのかもしれませんが、この社会の中で私たちはいま、数々の困難に取り巻かれています。そうした現実の中で、HIV検査の結果如何に関わらず、ポジティブであることの大切さは、再認識しておきたい。WE ARE POSITIVEのバナーにはたぶん、そうしたメッセージも含まれています。
HIV陽性であっても、なくても、パレードをともに歩いた人、そしてパレードに参加できなかった多くの人にとって、想像力さえあれば経験の共有は可能です。コミュニティセンターaktaの公式サイトにはパレード終了後、さっそく【#updateHIVフロート、4/21当日の様子、写真】というページが開設されました。
https://akta.jp/information/5696/
フロートの組み立て作業や関係団体のブースの様子から始まり、パレードの中で見られた様々な表情、終了後の集合写真など、優に100枚を超える写真が掲載されています。圧巻です。こちらもぜひご覧ください。
3 HIV検査普及週間(6月1~7日)
6月第1週のHIV検査普及週間は、HIV感染症の予防と早期発見、早期治療を呼びかける目的で2006年に創設されました。厚労省と公益財団法人エイズ予防財団が主唱し、全国の自治体などで、それぞれ工夫を凝らしたキャンペーンが実施されています。東京都の場合、普及週間を含む6月全体を「東京都HIV検査・相談月間」として啓発活動を行っています。
HIV検査普及週間の2024年度実施要綱はAPI-Net(エイズ予防情報ネット)の特設ページに掲載されています。
https://api-net.jfap.or.jp/edification/week/tokusetsu2024.html
4 #PutPeopleFirst 第25回国際エイズ会議が参加型キャンペーン
7月にドイツのミュンヘンで開かれる第25回国際エイズ会議(AIDS2024)に向けて、会議の組織委員会がSNSによる公式キャンペーン#PutPeopleFirstを展開しています。会議のメインテーマ「Put People First((人々を第一に考えよう!))」の趣旨を広く知ってもらうことを目指す国際的な参加型社会キャンペーンです。
https://www.iasociety.org/conferences/aids2024/take-part/put-people-first-campaign
キャンペーンサイトは英文ですが、ハッシュタグを使えば日本語によるメッセージの発信も可能です。キャンペーンの趣旨説明(要約)はCommunity Action on AIDS(コミュニティアクション)のFeatures欄に日本語仮訳で紹介されているので、参考にしてください。
http://www.ca-aids.jp/features/332_putpeoplefirst.html
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